もし、自身が勤める会社で早期退職制度が導入され、自分自身が対象になったらどうしますか?
以前であれば早期退職制度は、企業業績が悪く人員整理の意味合いが強かったが、最近は黒字であっても、事業の選択と集中により不採算事業の撤退や縮小を考えて早期退職制度を実施する企業があります。
ある日、社内で突然発表された「早期退職制度」。他人事だと思っていたが現実となった時の事をまとめてみました。
早期退職制度が発表されたら確認しておくこと
早期退職制度が発表されたら確認しておくことがあります。
まずは情報収集です。会社がどういう経緯で早期退職制度を導入したのか。対象人数や募集期間や退職日など。そして自分自身の身の振り方をどうするか。
自分の場合、この発表を知ったのは、帰宅時の電車内でスマホを見ていて、自分が勤める会社が早期退職を行う事がニュースとなっていたのだ。
信じられないというか訳が分からなくなり、同僚に連絡をしたが誰も知らなかった。翌日、出社してから社内はこの話題で持ちきりだった。
社員向けの発表資料をみると、今回の早期退職の対象となる概要が記されていた。今回は自分が対象ではない事がわかりかなり安堵した。
同時に次に自分が対象となったときにどうするのか考えておかなければとも思いました。
以前同じ部門で働いていた仲間が、早期退職の対象となると聴いて連絡してみた。思ったほど深刻な状況ではないと言っていたが、かなり悩んでいた。
再就職のことや年金受給開始までに生活費はどのくらい必要になるのかや住宅ローンや教育費など。子供が中学生や小学生らしく不安しかないと語っていた。
正確な情報を集めて事態を把握する
会社が突然発表する早期退職制度もあれば、事前に対象者へ個別にアプローチをして準備をしている場合もあります。
まず、今回の早期退職制度があなたにとって、どう影響するのか、しっかりと情報を収集する必要があります。もちろん上司に説明を求めてもいいのですが、上司自身も分かったいなかったりする事もあります。
会社が行う説明会もあると思うので、絶対に参加する事と疑問に思う事は質問をしておきましょう。曖昧なままやり過ごす事は避けるべき。些細な事でも疑問は晴らしておきましょう。
今後の行動 退職した場合と会社に残る場合
早期退職制度を利用するかしないかは本人の判断になりますが、会社に残るか退職するかは、よく考えて行動したほうがいいですよ。
早期退職制度を利用し割増分の退職金をもらってしまったがために、再就職活動をダラダラと続けてしまい、気がつけば半年や1年過ぎてしまう方もします。
会社都合で退職したとはいえ、半年以上も無職だと再就職に影響します。働くなら、なるべく早く再就職先を見つけましょう。
どちらにしても、「どう行動するか」が鍵になります。
家族と相談
早期退職を気に、やりたかった仕事をしてみたいと、家族に相談もせずに決めてしまうと、失敗した時に取り返しのつかないことになることもあります。
早期退職制度を利用して退職するか、退職しないかを自分だけで決めるような事は避けましょう。
ちなみに、自分は奥さんに、万が一の時にことを尋ねたら即答でした。「あなたは早期退職制度を利用しても再就職なんて出来ないんだから、会社にしがみついてでも働かせも貰いなさい。」
ちょっと、この言葉を聴いてムカつきましたが、のちのち考えてみると、普段の生活態度から、早期退職制度を利用して退職して、再就職してもうまくいかないということ来しいです。一癖も二癖もあるうえに50を超えたおじさんを雇ってくれる奇特な会社はないと思います。なので、私はいまから十分な準備をして、その時がきた時に備えておきます。
退職金はどのくらい出るのか
気になることがいくつかあります。そのうちの一つが退職金です。どのくらい出るのだろう。早期退職という会社都合の場合、たいてい割増分が加算されます。さらに、その後の生活資金はどのくらいかかるのか。
調べてみたところ、相場的に割り増し分は給与の12か月から24か月分の相当額になるようです。一部の大手企業では割増が5,000千万円というのもありましたが、これは例外だと思います。
再就職できるのか
早期退職したからと言って、仕事もせず無収入となると、退職金や今までの貯蓄だけで生活することになります。たくさんの資産があれば、仕事せずに生活を続けることも選択肢の一つですが、早期退職制度を利用した方は、たいてい再就職して、仕事をしばがら社会との繋がりを持っています。
でも、簡単に再就職先は見つかるのでしょうか。次の就職先の給与は、現在の勤め先より、かなり減額することを覚悟しなければなりません。いまの生活レベルを見直さなければならないかもしれません。
そういった意味でも、再就職先を選ぶのは困難だと自覚しておいたほうがいいでしょう。
社内評価と市場評価
社内の評価が良くても、市場の評価が低ければ早期退職制度を利用しても再就職先は見つかりにくいと言えます。
社内の評価は、あくまでもその会社の都合で評価しています。でも、市場評価はどこでも通用する評価ということ。市場評価がよければ、再就職先も見つけやすいと思います。
これから会社が早期退職制度を実施するかもしれないと思うのではなく、早期退職制度は、これからの社会では当たり前だと捉えて、常に市場評価に重きを置いて準備しておくほうがいいでしょう。
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