
この記事テーマは、今後定年退職が見え始めた50歳以上の男性会社員に向けて、退職後82歳まで生きたとしたら、老後に必要な資金は一体どのくらい必要なのか計算してみた記事になります。
ネットで調べてみると、夫婦二人で80歳まで生きるとすると3,000万必要だとか5,000万必要など様々な意見があります。いったいどれが正しい情報なのか判断がつかなくなりました。
そこで、間をとって4,000万円必要だと仮定した場合、この資金は年金や退職金だけで賄えるのか、定年前にどれだけ貯蓄があれば、安心して暮らせるのか自分なりに試算してみました。
年金はどのくらいもらえるのか
まずは、年金(公的年金)がいくらもらえるのか調べてみました。
一般的な試算だとご主人は40年間サラリーマンを続け奥様は専業主婦と仮定すると、2018年度の標準的な年金(厚生年金)は、1ヶ月22万1277円でした。※厚生労働省年金課からリリースされた情報になります。ただし、この情報ですがご主人は40年間厚生年金を払い奥様は専業主婦というパターンです。
我が家ですが、自分は28歳で結婚し奥さん26歳で、それまでOLをしてたんですね。奥さんは結婚してから15年近く専業主婦をし、それからパート勤め。そうなるとどうなるのか?1か月22万円もらえるのでしょうか?
ちなみに、我が家の貯蓄はわずか50万円ほど。いままで給料のほとんどを教育費に充てていたため貯蓄する余裕すらありませんでした。しかし、子どもたちも独立し、これから定年まで出来るだけ貯蓄を計画しています。
では、このまま定年まで会社勤めを続けて60歳で定年退職したら65歳には年金の支給が始まります。その時に一体どのくらいもらえるのかをどうしたら調べられるか確認したところ、とても簡単な事がわかりました。
自分の年金受給額が分かるには、毎年誕生月に日本年金機構から送られてくる「ねんきん定期便」で確認できます。
これまでの年金加入期間と65歳になったら受給できる1年分の見込み額が記載されています。ここで大よその年間に受給できる金額がわかります。
しかし、定年後の60歳から年金を受給できる65歳までの5年間に、必要な生活費を計算しないといけません。次に定年後から65歳までに必要なお金の計算をしてみました。
定年後から年金受給までの期間に必要なお金はどのくらいなのか
まず、現在の1ヶ月の生活費を洗い出してみて下さい。我が家は、なんだかんだと25万円程でした。
食費・家賃・教育費・通信費など、実際に調べてみるとかなりの額に積みあがります。
そして発覚したのが、かみさんの交際費が5万円もあり、慌てて言い訳してました。
そしてここからどれだけ節約できるのか?何をどれだけ節約するか?この問題を先延ばししてしまうと、いつまでも節約をせずに定年を迎えてしまうと、今までと同じ生活をすると、5年間で1,500万円が必要になります。巷で言われている3,000万円が必要というものこのためだと思います。
定年後は節約しないと破産してしまう?
60歳の定年後から65歳の年金受給まで、今までと同じ生活をしていたら1,500万円も必要になります。
ほぼ貯蓄がないので退職金を切り崩して生活するか、定年後も働かなくてはなりません。だからお金が必要だと言う事ですが、60歳で定年した後に働かずに生活すると言うのは現実的ではありません。
私自身の周りでも定年後も再雇用されたり、再就職先を自身で見つけて働き続ける方がほとんどです。なにもしないと言う方は皆無に近いです。
いまは、働けるうちは働くというスタイルではないでしょうか。65歳まで働いたとして5年間は給料を得る事ができるのであれば、退職金を切り崩さずにすみますし、65歳以降の生活費のために貯蓄する事も可能です。
ただし、働くとしても現役時代と同じ給料を稼げる方はほとんどいません。自分もそうですが、定年後の再就職先の給料は現役時代の半分ほどになると想定して計画しておかないといけません。
そこでまず、現在の生活のなかで節約できるところがあるか見てみましょう。給料が下がっても、定年前と同じ生活スタイルを続ければ、支出が収入を上回ってしまいます。
定年後もしくは定年前に子供が独立すれば教育費はなくなります。同時にスマホなどの子供の通信費も負担が減ります。また生命保険も内容を見直せば掛け金は少なくなります。保険には特約がありますが、この特約も見直すと負担額が減ります。
あとですね、外食などの交際費も1割から2割だけでも減らしてみると、月々の支出も5万円以上は節約できます。
この節約分を毎月貯蓄に回すと仮定すると、1年で60万円、5年で300万円になります。これを年金受給にプラスしていけば老後にゆとりと不安を払拭できます。年金受給までは毎月5万円を5年間貯蓄し、年金受給後は毎月2万5千円を年金にプラスすれば、10年間はつなげられます。
この貯蓄があるとないとでは大違いです。これは一例に過ぎませんが、節約を工夫すれば、もっと貯蓄できると思います。ただし、投資とか素人が手を出すと大損すると思いますのでコツコツと地道に貯めて行きましょう。
まとめ
82歳まで生きるとしたら、どのくらい必要なのかと言えば、定年後から年金受給開始の5年間の生活費として、毎月の生活費を22万円と仮定すると1,320万円。
ねんきん定期便に記載されている金額から毎月の生活費を計算します。毎月の年金額を20万円とすると82歳まで4,080万円受給出来ます。総額5,400万円になりますが、ほとんどが年金になるます。
ただし、この金額には医療費や税金などは一切考慮していないので、毎月使える金額は、もう少し少なくなりますので、年金受給できる年齢になるまでに、今の生活スタイルを見直し、節約できるところは節約して支出を減らす生活に慣れておいたほうが、老後になってから困らないでしょう。
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